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太洋化学工業は昭和二十一年、電気製塩による製塩業として設立されました。当社の「太洋」という社名は、生命の源である海・海水のイメージと古来からの海水による製塩を結び合わせてつけられたものです。その後、製塩業が専売化されるのに伴い、当社はリン酸塩を中心とする総合化学メーカーとして再出発いたしました。
当社は創業の当初から「塩」という人間の生活に不可欠な食材の化学的製造に係わってまいりました。またリン酸塩メーカーとして製造の中心が移行してからも一貫して企業の理念として、食品の化学、化学による食生活の向上発展を掲げ、七十年を超える歴史の中で多くの製品を提供してまいりました。
いうまでもなく「食」は人間生活の基本であり、これほど品質や安全に対する信頼が求められるものはありません。当社の製品の多くが、数十年を超える歴史を持つのも、当社製品に対するお客様の信頼を物語るものであり、当社の誇りでもあります。
しかし、今日ほど、「食の安全」が問われている時代はありません。多くの食品、食材が市場に溢れていますが、その安全性に対する信頼が揺らいでいます。また、世界的な資源の枯渇もすでに現実の問題として、私たちの食卓に影を落としています。
当社はこうした環境を重く受け止め、蓄積した技術の研鑽に努め、より安全性の高い、高機能、高品質な製品の開発を進めてまいります。
限りある資源を、もっと有効に、安全に、豊かに利用すること、それが当社の、創業からの、そして現在の一貫したテーマでございます。
どうぞこれからも、より一層の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。